2021年12月2日木曜日

「あの頃」の最後、しかし……

9月20日から26日までの第13節、南海ホークスはまず20日に岡山で阪急との最終戦を迎えた。

山内、藤田、佐藤、佐々木と継投するも、山田-山口の前に2—11での大敗である。

ただ、前期には5勝7敗1分けと負け越した阪急に南海は阪急に6勝5敗2分けと後期は勝ち越している。とりわけ、前期は南海から3勝負けなしだった山田から2勝(1敗)。山田が先発すると知ると、勝てる気がしなかったもんだ。

この時点で南海の後期残り試合は4つ。その他、10月9日に予定されていた前期の消化試合が1つ残っていた。相手はすべて日本ハムである。24日、3回を終えて7—1とリードし、結局8—2で快勝。藤田が完投して16勝目を飾った。25日はダブルヘッダーが組まれ、第1試合は山内が完投したものの、3—3で引き分けた。第2試合は3点リードの9回1死で佐藤から江夏に交代。佐藤は12勝目、江夏は19セーブ目を挙げた。

24日の試合後に、野村南海は消滅した。

10月9日。大阪球場にいた。もう、寒かった。公式の観客数は1000人。1—6で敗北。南海ホークスは、山内、藤田、佐々木、佐藤、江夏を登板させているが、負けたこと以外に試合内容の記憶はない。試合後に全選手がマウンドを挟んで整列した。おそらく穴吹監督代行のあいさつがあったのだろうが、これも記憶にない。ただ、あいさつの後、選手たちがベンチに戻ってくるとき、柏原純一は笑顔でスタンドに手を振っていた。そして、江夏豊はずっと下を向いたままだった。

「あの頃の南海ホークス」の最後である。しかし……。

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