2008年5月12日月曜日

大詰めの後期。阪急が単独首位に

南海、ロッテ、阪急が3ゲーム差で迎えた第10節。南海は9月2日の対ロッテ戦(仙台)で、村田に5安打完封を許してしまう。

やはり迫ってきた阪急は、8月31日から対太平洋クラブとの3連戦に3連勝。初戦の西宮で、先発戸田が打ち込まれ、白石静男をリリーフに、さらに3回途中から山田(6回2/3)まで投入し、13-6で乱打戦に勝利する。第2戦は山口が3-1で完投。西京極で行われた第3戦は、第1戦と同様、初回に3点を奪われるが、足立が初戦の山田と同じく6回2/3を投げるロング・リリーフで6-4。

5、6日はロッテX阪急が仙台で対戦。5日のダブルヘッダー第1戦はロッテ成田、阪急山口が先発した。ロッテは初回に2点を先制するものの、2回表にすぐに同点にされる。八木沢、三井とつないだロッテは、8回に飯塚佳寛のタイムリーで試合を決めた。第2戦は、阪急が2回までに金田留広と成重春生から4点を奪い、戸田から山田への継投で勝つ、山田は21勝目。ホークスは4日、日生でのダブルヘッダー第1試合に4-7で近鉄に敗れる。第2試合は中山が6安打を打たれながらも完封(1-0)したが、山内と鈴木の投げあいとなった5日(藤井寺)の後期12回戦に惜敗(2-3)。この時点で首位に立ったロッテは翌6日、村田がまたもや完投(5-2)。ホークスとしては、近鉄にここで負け越したことが悔やまれる。首位ロッテから3位阪急までのゲーム差はわずか2.5ゲーム。

前節首位に立ったロッテは7日からの第11節、仙台に近鉄を迎える。初戦、近鉄・柳田豊がロッテ打線を1点に抑えた。翌8日は8安打を許したが三井が、また10日の対日本ハム戦(後楽園)では村田が、それぞれ完投して連勝。村田は9年目で初の20勝目を挙げた。しかし、11日は2-3、12日は2-5と連敗してしまう。

2位南海はこの節、7日の対太平洋クラブ戦(大阪)と11日の対阪急戦(大阪)のみ。7日は佐藤が完投し、打線も爆発した。野村とビュフォードがともにが4打数2安打3打点、柏原が3打数2安打2打点と、10-2と圧勝した。11日は山内と山田が先発。山内は初回、2回に加藤秀と福本に本塁打を浴びて2点づつ奪われ、早々と降板。その後の阪急打線を藤田、江夏が抑えきっただけに惜しい1戦を落とした。山田は23勝目。

そして阪急。7日の対日本ハム戦で今井がプロ入り6年目で初完封(3-0)を果たし、8日は足立から山田への継投で連勝(5-4)した。11日は前述の通り、山田が南海相手に完投する。同日、日本ハムにロッテが敗れて同率首位に並び、翌日ロッテが連敗すると、試合のなかった阪急は単独首位に立った。

(写真=9月2日(仙台):南海を5安打完封した村田と金田監督。同日の南海ベンチ(左から河埜、野村、高畠)。同月7日(大阪):太平洋クラブを2点に抑えて完投した「リリーフ・エース」の佐藤と2安打3打点の野村。著作権は著作権者に帰属します。)

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