2021年11月27日土曜日

前期終了:「あの頃」の終わりの始まり

前期最終節(6月28日~7月3日)、南海が試合を行ったのは7月2日の対近鉄戦(日生)のみだった。当初は1日に後期を開幕させる予定だったため、残った3試合を前期消化試合として後期閉幕後に行うことにしたのだろう。

この対近鉄戦で、ベテラン米田から9号を放つなど野村が3打数3安打と活躍。投げては先発した森口を4回途中に継いだ江夏が9回1死まで好投し、最後は金城が締めくくった。

優勝を目前にして足踏みした阪急は、6月30日の対クラウンライター戦(平和台)を山口が12安打を許しながらも完投して勝利したが、翌7月1日は先発した山田がケガで3回途中でマウンドを降りることになり、打線も山下から永射への継投に4安打に抑えられた。ちなみに、福本が広瀬の持つ通算盗塁記録に並んだのはこの試合だった。

西宮に戻った2日の対ロッテ戦には足立が先発した。ロッテは優勝を阻止すべく金田、安木、成重、水谷、八木沢、そして村田までつぎ込み、阪急打線を4安打2得点に抑えたが、足立がロッテ打線に11安打を許しながらも完投し、阪急が前期優勝を決めた。

未消化の3試合が残ってはいたが、阪急が35勝24敗5分け、33勝25敗6分けだった南海は1.5ゲーム差でまたもや阪急に敗れ去った、

そして、「あの頃の南海ホークス」という意味では、この阪急の前期優勝が「あの頃」の終わりの始まりとなったとも言えなくはない。

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