2021年11月27日土曜日

江夏が8連続セーブの日本新記録を達成

オールスター戦を終え、後期ペナントレース(第5節)が7月29日に再開された。

南海は神宮でロッテとの4連戦(31日はダブルヘッダー)。負傷した5月21日の対ロッテ戦(仙台)から欠場し、7月10日に一塁手として戦列にすでに復帰していた藤原が、このシリーズの初戦に定位置の三塁に戻った。その初戦は村田に完封されて0-11で大敗。翌30日は金城から江夏へとつないだが、3時間42分、9回時間切れで2-2の引き分け。打てないし、勝てない。31日の第1試合、藤田が完投して9勝目。ようやく白星を挙げるも、第2試合は14安打を放たれて2-4で敗れた。この節を終えて、南海は6勝12敗2分け。相変わらず最下位に沈んだままだった。すでに優勝を狙える位置にはなかった。

第6節の初戦となった8月2日の対阪急戦(大阪)は、9回に2点を返して1点差まで詰め寄ったが3-4で敗戦。しかし、3日は藤田が山口と投げ合い2安打完封し、4日は山内と山田で始まり、江夏が最後の2/3を抑え7つ目のセーブを挙げて連勝した。1-0と3-2という、いずれも際どい勝利であった。藤田、山口、山田は完投している。守護神江夏が生まれたのはこの年の後期からだと言ってよいだろう。

6~7日は首位クラウンライターとの新潟遠征となった。6日、9-2で快勝して最下位を脱出した。ダブルヘッダーとなった7日は、3-6の劣勢を8回に4点を挙げて7-6で第1試合に勝利した。江夏にセーブ。第2試合はホプキンスが11、12号を放って4打数4安打6打点。江夏にセーブ。クラウンライターの失速が始まったようだ。

第7節(8月9~15日)は近鉄との3連戦を1勝2敗と負け越した後、続く対阪急3連戦を2勝1敗とした。14日のダブルヘッダー第1試合は。ホプキンスが欠場する中で、15安打11得点と貧打を忘れたかのようである。この試合、2番で出場した河埜は5打数4安打、またピアースが13号を含む4打点の活躍である。先発した山内は完投で7勝目。第2試合は佐藤と足立が先発。初回に先制されたものの、4、5、7回に1点ずつ加点し、最後は江夏で逃げ切った。また、門田が3安打して打率トップに躍り出た。15日、藤田が今度は山田に投げ勝って12勝目を挙げた。江夏が8連続セーブの日本新記録を達成。最下位を脱出した南海は3位にようやく浮上した(1516敗2分け)。第7節、クラウンライターが首位陥落、代わってロッテが首位に立った。また、前期を制した阪急は、ここまで1415敗1分けと負けが先行して4位に低迷している。

(写真=8月3日、藤田が完封で10勝目を挙げる(対阪急4回戦)。8月15日、江夏が8連続セーブの日本新記録を達成(対阪急9回戦)。ともに大阪球場。著作権は著作権者に帰属します。) 

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